日本地域薬局薬学会
地薬セミナーの開催趣旨
日本地域薬局薬学会は、薬局薬剤師が日々の業務に活かせる情報の提供、公的制度・事業の理解促進、そして専門的知識の習得を支援することを目的に、「日本地域薬局薬学会セミナー(以下、地薬セミナー)」を継続的に開催しています。
これまで当学会では、地域薬局が抱える課題に対して、年会での特別講演やシンポジウムを開催してきました。さらに、「日本地域薬局薬学会誌」の発刊を通じて、学術的な発信と会員の研究活動の支援にも取り組んでまいりました。
こうした取組を背景に、地薬セミナーでは、薬局薬剤師がさらに専門性を高め、日常業務に直結する知識やスキルを習得するための継続的な学習の場を提供しています。
健康サポート機能の強化、セルフメディケーション支援、チーム医療への参画、エビデンスに基づく情報提供など、薬剤師が地域で果たす多様な役割に応じた実務的な内容を取り上げ、最終的には、地域医療の質の向上と地域包括ケアシステムの充実に貢献することを目的としています。
地域薬局は、住民の方々とともに地域に根ざした医療を担いながら、その役割を深化させ、共に成長してきました。
今後も、住民の健康を支える存在として、薬局薬剤師がさらなる知識と技術を身につけ、地域に貢献していくための学びの場として、地薬セミナーをより一層充実させてまいります。
本セミナーが薬局薬剤師の成長と実践力の向上につながるよう、引き続き取り組んでまいります。
2025 第1回 日本地域薬局薬学会 地薬セミナーの概要
薬局における服薬指導や情報提供の現場では、統計の基本的な理解が、適切な情報提供を行うための重要なスキルとなっています。本セミナーでは、統計に対する苦手意識を少しでも和らげ、日常業務に活かせる視点を身につけていただけるよう、初学者にも丁寧かつわかりやすく解説いたします。
前半では、「平均」「標準偏差」「p値」など、添付文書や臨床論文を読むうえで欠かせない基本用語について、具体例を交えながら丁寧にご紹介します。後半では、簡単なデータを用いた演習を通じて、「統計的に見る」とはどういうことかを実践的に学んでいただきます。
統計が初めての方や、論文・添付文書をより深く読み解きたい方におすすめの内容です。
<セミナー講師からのメッセージ>
添付文書や論文を読んでいて、「p値?有意差?…正直、よくわからない」と感じたことはありませんか?
統計学は、難しそうに見えてしまうかもしれませんが、実は薬局での服薬指導や患者さんへの情報提供にも役立つ“考え方”の道具です。
今回のセミナーでは、統計の基本的な用語や考え方を、数学が苦手な方にもわかりやすくお伝えします。
さらに後半は、簡単なデータを使って一緒に演習を行い、「統計的に見るとはどういうことか」を体感していただきます。
「統計って、意外と面白い」「これなら添付文書や論文も少し読めそう」──
そんな風に感じてもらえるセミナーを目指しています。
薬局でエビデンスに基づいた説明や判断ができるようになりたい方、ぜひご参加ください。
日時 | 2025年7月26日(土)14:30~17:30 |
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開催方法 | オンライン(Zoom) |
講師 | 湧井 宣行先生 星薬科大学 実務教育研究部門 准教授 著書:『いつもの服薬指導が劇的に変わる!添付文書の本当の読み方 ― 統計学×臨床論文でここまでわかる』(羊土社) |
対象 | 薬剤師(会員・非会員)、薬学生 |
参加費 | 会 員:無料 非会員:5,000円(事務手数料込み) 薬学生:無料 ※本セミナーへの参加特典として、非会員の方で本学会への入会を希望される方は、2025年度の年会費は無料にて会員登録させていただきます。 |
主催 | 日本地域薬局薬学会 |
認定単位 | 本セミナーでは下記単位の取得が可能です。 日本薬剤師研修センター認定薬剤師制度(2単位) ※Zoom視聴ログにより受講確認を行います。 |